内容証明郵便の意義

LINEで送る

通常の手紙では、こんな手紙は受けとっていないとか、手紙は受け取ったけれどもこんなことは書いていなかった、などの言い逃れがなされる可能性がありますが、内容証明郵便では、手紙の内容を郵便局が証明してくれますので、上記の言い逃れができなくなります。
そこで、手紙によって通知をした事実、内容、時期などを、特に後で立証する必要があるときに、内容証明郵便を使用するのが、内容証明郵便を使用する本来の使い方です。

したがって、内容証明郵便を使用する時は、後でどんなことを証明したいか考えて、つまり、訴訟を見越して、その通知内容を考える必要があります。

また、内容証明郵便によると、後で事実の証明に使用するつもりがあるということですから、差出人の強い意思が現れていると言えます。そのことから、受取人に心理的な圧力をかける効果があると言われています。
これは内容証明郵便を使ったことの制度上の効果として認められるという類のものではありませんが、実際には、特に弁護士名で出された内容証明郵便を受け取ると、後で訴訟に進展する可能性が高く、受取人も真摯な対応をせざるを得ません。そこで、このような効果を期待して内容証明郵便が使われることもあります。


topへ